佐藤美香、28歳。夫の太郎は本当に優しい男だった。結婚して三年、喧嘩らしい喧嘩もなく、毎晩「今日もお疲れ」と頭を撫でてくれる。
私は以前勤めていたエステサロンの技術を活かし、自宅の一室を「Mild Salon」と名付けて開業した。客は近所の主婦ばかり。オイルの優しい香りと、静かなBGM。穏やかな午後を過ごせば、それだけで心が満たされた。
「この生活がずっと続けばいいのに」
そう思っていた。あの男が隣に越してくるまでは。田中は三十代半ばの独身男だった。薄汚れたTシャツ、だらしのない髭、ギラギラと下品に光る目。初対面の挨拶でさえ、背筋がぞわっとした。
「肩が酷いんだよ。奥さん、プロだって聞いたぜ。ぜひ頼むわ」
夫は「近所付き合い、大事だよ」と笑う。私は断れなかった。初回の施術は夕方六時。カーテンを閉め、部屋を薄暗くした。私はいつもの黒いエステ服に着替えた。胸元が少し開いたジッパー付きトップスと、短めのスカート。鏡に映る自分は、夫が「可愛い」と褒めてくれる姿そのものだった。田中はベッドにうつ伏せになった。オイルを塗り、肩から背中へ丁寧に揉む。筋肉は硬かったが、意外に反応が良かった。
「ん……奥さん、手つき最高だな」
突然、彼が体をひっくり返した。その拍子に彼の手が私のスカートの中に滑り込んできた。私はびっくりして体をこわばらせて「やめてください!」と叫んだ。しかし、やめるどころか彼はパンティーの中に指を滑り込ませていた。
「こんなに濡らしやがって……俺のビンビンにおっ勃ったチンポ見て、想像してたんだろ?(笑)」
私は息が止まった。頭の中で夫の顔が浮かぶ。優しい太郎の笑顔。毎朝作るお弁当。夜の穏やかな抱擁。
「違う……私は……そんな……」
心臓が激しく鳴る。逃げようとしたが、壁に背中がぶつかった。彼のズボンはファスナーが下りていて、勃起したチンポがビンビンに反り返っていた。太く、血管が浮き、先端から透明な液が糸を引いている。田中がニヤニヤ笑いながら私の手首を掴む。
「違う……もっと下……そうだ……ソコが一番こってんだよ(笑)」
彼の指がさらにパンティーの奥に滑り込んできた。クリトリスを押し回され、オイルまみれの指がゆっくり円を描く。
私は濡れていた。施術中に夫以外の男の股間を見て、身体が勝手に反応してしまった。
「どうして……こんな……太郎さん、ごめんなさい……」
罪悪感が胸を締め付ける。でも、下半身は熱く疼き、蜜が溢れてパンティをぐっしょり濡らしていた。自分自身が信じられなかった。

「ほら、びしょびしょじゃねえか。優しい旦那じゃ満足できねえんだろ?」
田中は私のエステ服のジッパーを下ろし、胸を露出させた。彼の大きな手が左の乳房を鷲掴みにする。親指で乳首を転がされ、オイルが滴り落ちる。私は声を出せなかった。気の弱い私が、客の立場を利用したこの悪質なわいせつに抗えなかった。
心の中で叫ぶ。「早く逃げなくちゃ!」
でも脚は震え、腰は勝手にくねってしまう。田中が耳元で囁く。
「感じてる顔、最高だぜ。旦那には絶対見せねえ顔だな」
彼は私をベッドに押し倒した。パンティをずらし、オイルをたっぷり注ぐ。指が二本、三本と中に入り、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てる。子宮口を突かれるたび、頭が真っ白になった。
快楽が罪悪感を飲み込んでいく。
「太郎さん……愛してるのに……どうしてこんなに……気持ちいいの……?」
涙がこぼれた。夫に申し訳ない。裏切っている。最低だ。
それなのに、身体はもっと求めて腰を振り、田中の指を締め付ける。
「エステのプロが、こんなに感じてんじゃねえよ。もっとサービスしろよ」
田中は私の脚を広げ、自分の太いチンポを押し当てた。先端がぬるぬると入り口をこじ開ける。ゆっくり、でも容赦なく奥まで沈められた。夫より明らかに太く、熱く、硬い。
子宮口を突かれるたび、電流のような快感が走る。
「いいぞ……締まる……旦那よりよっぽど感じるだろ?」
彼は腰を激しく動かしながら、私の首に黄色いスカーフを巻き直した。まるでリードのように掴み、騎乗位に変える。
胸を揉まれ、腰を抱かれ、私は喘ぎ声を抑えきれなかった。
「もう……ダメ……太郎さん……許して……でも……イッちゃう……!」
射精は大量だった。奥深くに熱い精液を注がれ、私は痙攣しながら果てた。
体が震える。夫の顔がまた浮かぶ。
「私は……もう……戻れない……」
罪悪感が波のように押し寄せる。でも、同時に胸の奥が熱くなった。
「次はもっと深いマッサージだな。旦那が帰ってくる前に、また来るよ」
田中は満足げに笑って去った。ドアが閉まったあと、私はベッドに崩れ落ちた。夫の帰宅まであと三十分。
股間から溢れる白濁をティッシュで拭きながら、涙が止まらなかった。
「どうしてこんなに……気持ちよかったの……?」
自分を責める。夫を裏切った。最低の妻だ。
でも、拭き終わった指先が、まだ疼く秘部に触れてしまう。
「また……来てしまう……」
罪悪感と快楽が混じり合い、胸の奥で何かが静かに崩れていくのを感じた。あの穏やかな結婚生活は、もう二度と戻らない。
隣人の悪罠は、これからも続く。
私はもう、拒めない。
拒みたくない自分に、気づいてしまっていた。
(終わり)
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